JAアグリ島根、精米工場をリニューアル。精米能力の増強と効率化、精米品質の向上を目指し東洋ライス製の精米機、BG無洗米機を導入
この度、株式会社JAアグリ島根(本社:島根県出雲市、代表取締役社長:荒木 健)(以下、「JAアグリ島根」敬称略)の精米工場リニューアルに際し、東洋ライス株式会社製の精米機、及びBG無洗米機をはじめとする精米機器が導入されました。竣工式は10月1日に行われる予定です。
今回のリニューアル工事は、現行の工場が平成3年に建設してから精米機をはじめとする主要な機械設備の更新を行っておらず老朽化が進んでいたこと、更には、出資元である島根県農業協同組合(島根県松江市、代表理事組合長:石川寿樹)(以下、JAしまね、敬称略)の販売方針に基づき、島根米の販売強化を図るため実施したもので、精米能力の増強と効率化を進めると共に、精米及び無洗米品質の更なる向上を目的としています。
新型機器の導入は、商品の生産に支障をきたさないよう、本年5月より順次行われました。導入からわずかな期間で目的の達成が実感できているとのことで、JAアグリ島根坂田工場長は「東洋さんの機械は操作性が良く、メンテナンスが簡単だ。コメの品質の高さも、普通白米、無洗米ともに満足している。」と感想を述べられています。(主な機器の稼働時期と、稼働後の感想(精米工場担当者)は次頁の通りです)
尚、同工場の稼動により、平成29年に『健康長寿しまね』創造へ向けた包括連携協定を当社と締結した「JAしまね」の精米センターに続いて、島根県内2基目のBG機となり、全国のBG無洗米工場は51工場になりました。
【主な機器の稼働時期と、稼働後の感想】
トーヨー撰穀機:DAA-10A(7月20日稼働)
- 清掃、メンテナンスが容易(従来機と比べ清掃時間が1基あたり15分程度短縮できた)
- 残留がないためコンタミがない
- 選別精度が向上(良品のロスが少ない)
トーヨーロスナイ精米機:DCM-N75S(7月13日稼働)
- 従来機と比較してロット切替え時間が5~10分程度短縮できた
- 清掃、メンテナンスが容易
- 脱芽性が良く光沢のある仕上りになる
- 穀温の上昇が少ない
- 糠切れが良い
- 歩留が向上(0.3~0.5%程度)
- 搗精量や時間の変化によるブレがほとんどない(以前は搗精ロットの開始時と中盤と終盤で搗精歩合のブレがあったため、搗精中にこまめに微調整や品質確認をする必要があったが、今はほとんど最後まで機械まかせでOKになった)
- 省エネ(電力量が大幅に下がった)
トーヨーECOパッカー:RP-1500(5月25日稼働)
- 操作性が良い(包材の交換やロット切替えが容易)
- ロット終了時の端量米処理や残米の排出が容易
- シールの精度が高くシール不良の発生がほとんどない
- 頭出しと底出しの両方の包材が使用できるのが便利
- パッカー側で袋詰め後の米袋の表を上にするか、裏を上にするかが選択できる機能が便利
BG無洗米機:BG-1500(9月14日稼働)
- 自動運転により手間が省け、人員削減が可能になった
- メンテナンスが要らず楽になった
- 排水が出ないので、環境にやさしい
【株式会社JAアグリ島根の概要】
- 設立=2005年(平成17年)、資本金=1億円
- 事業内容=精米、精肉(牛肉・豚肉・鶏肉・関連加工品)、乾燥椎茸、野菜、果物、 花き、農産加工品(JAなどで生産されるジャムやジュース、味噌など)の製造販売
- 所在地=島根県出雲市斐川町直江4999番地
- 電話番号=0853-73-9518、ファックス=0853-72-5065
- URL=http://agri-shimane.biz