金芽米、金芽ロウカット玄米が世界戦略米として躍進!日本貿易保険年次報告書に登場
東洋ライス株式会社が開発した高付加価値米「金芽米」、「金芽ロウカット玄米」が、日本貿易保険 (※1)の「年次報告書2018」において、中堅・中小企業の海外展開支援分野の主な引受プロジェクトとして取り上げられました。日本政府が掲げたコメ輸出目標に到達できず、海外で苦戦を強いられる日本産米の中において、一般名称ではなく、具体的な商品名で紹介されたことは、金芽米、金芽ロウカット玄米が日本産米のフラッグシップとして期待されているものと考えています。
今日の海外のコメ市場は、日本産米が強みとしていた「ジャパンブランド」では通用しなくなってきており、日本産のコメ同士での価格競争が激化している状況の中、日本のコメ輸出力強化が課題となっています。実際、日本政府が海外へのコメ輸出量を2019年に10万トンとするという数値目標を掲げたものの、2018年実績は約1万3800トンと目標達成には程遠い結果となっています。そのような中、金芽米、金芽ロウカット玄米は、農林水産省が取りまとめた「農林水産業の輸出力強化戦略」の資料中にも具体的な施策として「機能成分を売りにした高付加価値商品の販売促進(金芽米等)」と記載されるなど、世界で戦える日本産米として注目されています。
東洋ライスでは、2013年より金芽米、2015年からは金芽ロウカット玄米の輸出を本格的に開始しました。従来は商社を介在させた間接貿易でしたが、海外における健康志向の拡大傾向から、より積極的に海外展開を行うべく、一部地域で直接輸出を開始しました。その際、代金回収リスクのヘッジ手段として日本貿易保険の中小企業・農林水産業輸出代金保険を利用しています。
※1 「日本貿易保険」は、2001年に独立行政法人日本貿易保険(NEXI)として設立、2017年に国の政策意図の反映など、国との一体性を高めつつ、経営の自由度、効率性、機動性を向上させるため、政府(経済産業省所管)100%出資の特殊会社に移行しました。貿易保険とは企業の貿易等の対外取引において生じる民間保険ではカバーできないリスクをカバーする保険です。目的は、貿易取引や海外投資を行う際に発生するリスクを軽減し、企業の海外展開を促進することです。