国際基準の「コメ」を「健康医療に大変役立つ」との金芽米に加工、ANAがファーストクラス機内食で提供へ
東洋ライス株式会社(銀座本社:東京都中央区、代表取締役:雜賀慶二)が製造・販売する「金芽米(きんめまい)」が、全日本空輸株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:平子裕志)の成田・羽田発国際線のファーストクラスの機内食に2017年12月~2018年2月まで採用されることになりました。
金芽米の原料には、国際水準の第三者認証機関であるグローバルGAPを日本の高校で初めて取得した、青森県立五所川原農林高等学校(青森県五所川原市、校長:山口 章)の生徒が育てた「つがるロマン」を使用。これを東洋ライスが日本健康医療学会から「国民の健康医療に大変役立つ」との認定を受けた金芽米に加工しANAに提供。「ブルーナンバー・イニシアティブ(※1)」と協働し、透明性ある「食のサプライチェーン・プラットフォーム」の構築を目指すANAグループがその取り組みの一環として採用し、ファーストクラス機内食で提供されることになったものです。
このように今回の取り組みは、昨今、世界中で取り沙汰される食の安全性やトレーサビリティ、生産過程における環境保全、生産活動に係る人権尊重に対応した三者協働による国際基準に則したものであり、さらに食による健康増進をも視野に入れるという広く社会貢献を目指したものとなりました。
今回、三者協働に至ったきっかけは、金芽米が2012年からANAの機内食などに採用されてきた経緯があったことに加えて、小泉進次郎衆議院議員と東洋ライス雜賀社長との雑誌対談の際に小泉進次郎議員からの提案が発端になりました。今月17日に五所川原農林高校で行われた記念イベント「五農米 世界を飛ぶ」では、小泉進次郎議員から「世界一高いお米を手掛ける東洋ライスと、日本の農業高校で初めてグローバルGAPを取得した五所川原農林高校とのコラボレーションが実現して本当に嬉しいです。(中略)今回、両者の取り組みで生まれたお米が大空で振舞われる景色を想像するだけで、日本の農業の未来、農業新時代の到来を改めて感じます。五所川原農林高校の皆さん、私は皆さんと会う度に皆さんの無限の可能性に期待が膨らみます。これからも世界を驚かせてくださいね。」とお祝いのメッセージが紹介されました。
原料生産を行う五所川原農林高校では、2016年に「水田」でグローバルGAP認証を取得。同校は、GAP認証に際し、教育の一環として生徒自身が書類手続きなどを行った上で認証審査を公開で実施するなど、人材育成にも貢献したことなどが評価され、顕著な業績や成果をあげた団体として、グローバルGAP大賞を受賞しています。
一方、東洋ライスでは、「金芽米」、「金芽ロウカット玄米」の世界12カ国展開など、機能性米によるコメのグローバル化を推進してきましたが、このたび、海外輸出強化のための国際基準化を目的に、本年8月に自社工場「サイタマ工場」において、消費者に安全な食品を提供することを目的とした国際規格「FSSC22000」を取得しました。これにより、トレーサビリティ保障の強化を図ると共に、前述のように金芽米がコメで唯一「健康医療に役立つ」との認定を受け、日本のコメで世界の健康長寿を目指す取り組みを強化しているところであります。
※1 ブルーナンバー・イニシアティブとはブルーナンバー財団(本部:ニューヨーク)が世界で展開するイニシアティブ。生産者、販売者等、消費者など食に係る全ての人・組織をつなぎ、サプライチェーンを「見える化」することで、トレーサビリティと透明性の確保を目的としている。