金芽米工場見学 FACTORY TOUR
金芽米はどうやってできるんだろう?
金芽米を作っている工場の中を覗いてみよう!
それでは、金芽米がどのように作られているのかを一緒に見ていきましょう!
「東洋ライスサイタマ工場」アクセスはこちら
STEP 01 玄米の受け入れ検査・選別をします!
玄米を投入する部屋
トラックで運ばれてきた玄米は、ここから工場に入ります。
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大きなトラックに乗せられて、全国各地から玄米が運ばれてきます。
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金芽米になる原料は、産地・品種・産年・生産者がはっきりと確認できる農産物検査をパスしたお米です。
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工場に入荷したお米は、安全な原料かどうか厳重な品質検査を行います。
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金芽米としてふさわしいと判断された原料は、「張込口」から投入します。
大きな袋(「フレコン」といいます。)には、約1tのお米が入っています。 -
紙の袋(「紙袋」といいます。)には、30kgのお米が入っています。
投入した原料は、お米よりも大きな異物とほこりなどを取り除く玄米専用選別機を通します。 -
原料の玄米は田んぼで収穫されるときに、石やゴミなども一緒に混ざってしまいます。
いろいろな異物(米よりも大きなもの)が入っているのがよくわかりますね。
STEP 02 玄米を精米します!
玄米を精米する部屋
ついさっきまで茶色だった玄米が白米になって出てきます。
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これから工場の内部に入ってみましょう!
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「張込口」から投入した原料は「玄米タンク」で保管します。1つのタンクには12t(トラック1台分)のお米を入れることができます。
全部のタンクを使うと720tの玄米を入れて保管することができます。 -
「玄米タンク」から取り出した原料は、計量機で重さをはかり、コンマイ機に入れます。同じ原料のお米はみな同じように見えますが、少しずつ品質が異なります。コンマイ機はお米の品質を均一にする機械です。
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次は、精米室に入りましょう!
大きな音を立てて動いている機械は精米機です。精米機は玄米の表面から糠の部分を削り取る機械です。精米の良しあしで品質が決まります。精米機は精米工場の心臓部です。 -
精米したてのお米を見てみましょう!まだ、肌糠がついているお米です。
精米機では肌糠(研ぎ洗いしてとり除く部分)まで取り除くことはできません。 -
このように、鉄板にお米をあてると、肌ヌカは金属にくっつきます。
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玄米を金芽米に加工する精米機やロウカット玄米に加工するムロウ装置は東洋ライスが独自に開発した機械です。
東洋ライスの精米機はお米の中のおいしくて体にいい部分を残して精米することができる特殊な精米機です。 -
金芽米は消化に悪い部分やおいしくない部分を取り除き、おいしくて栄養価も高く体にいい「亜糊粉層(あこふんそう)」を残して精米したお米です。
ロウカット玄米は、食べにくいお米の表面の「ロウ層」を取り除き普通の無洗米と同じように簡単に炊くことができるようにしたお米です。
※詳細はこちらをご覧ください。
STEP 03 お米を搬送します!
お米を搬送する部屋
精米後のお米は白米タンクに一時保管し、タンクから取り出して次の機械に機械で搬送します。
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精米後のお米は白米タンクに投入し、一時保管します。
時々、「カーン、カーン」という音が響きますが、これは、白米タンクからお米を出し切る際に内側にへばりついた米を落とし、お米が一粒でも残ることのないようにするための装置です。「ノッカー」といいます。 -
タンクから取り出して次の機械にお米を移送する機械を「搬送機(機械名:エレコン)」といいます。
お米を傷つけずにやさしくかつ一粒も残さずに運ぶことができる機械です。
もちろん、東洋ライス自社開発製品です。
STEP 04 BG無洗米に仕上げます!
BG無洗米加工の部屋
お米の表面にある肌ヌカを、Bran(ヌカ)でGrind(削る)ことでBG無洗米にします。
BG無洗米機の仕組みや、BG無洗米の副産物である「米の精」について知りたい方は、こちらをご覧ください。
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BG無洗米加工機が置いてある部屋は衛生管理を徹底するため、全自動無人運転を実現しています。
BG無洗米加工機の調子が悪くなった場合、軽度のエラーであれば遠隔操作で修理を行うことができます。 -
BG無洗米は肌糠の持つ粘着力を利用して、米肌にこびりついている肌糠をはがしとることで無洗米に加工しています。
この方法だと金芽米の特長である「亜糊粉層」は残ります。せっかく残した貴重な部分も水洗いすると取れてしまします。
金芽米は是非、洗わずにお召し上がりください。
STEP 05 お米を選別します!
異物を選別する部屋
お米に混ざっている異物を取り除きます。
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次に選別室をご紹介いたします。
玄米を入れるときにお米よりも大きな異物は取り除きましたが、お米よりも小さな異物や汚れた米などは混入したままです。それらをこの部屋の機械で取り除きます。
もちろん、ここに置いてある機械も東洋ライスが開発した機械です。 -
まずは、「石抜機」です。お米と石の重さ(比重)の違いを利用してお米の中から石だけをより分けます。
この機械を当社が発明したことでご飯を食べているときに「ガリッ」と石を噛むあの嫌な経験をしなくて済むようになりました。 -
次は「カラー選別機」です。
黒く変色したお米や斑点がついたお米、成長途中で死んでしまったお米、ガラスやプラスチックの破片など色のついたお米やお米以外の異物を取り除きます。 -
カラー選別機の中には滑り台のような板があり、お米が流れています。
板の先端部の前後に特殊なセンサー(カメラ)がついていて、お米を一粒一粒チェックし、「色がついている」「米じゃない」と判断したらエアガンで「ポンッ」と弾き飛ばします。 -
スロー映像をご覧ください!
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お米が黒くなる原因はいろいろとありますが、虫に食べられたものが多いです。食べられますが、あまり、食べたくないですよね。
チョークみたいに白くなっているお米は、成長途中で死んでしまったお米で「死米」といいます。炊飯してもおいしくありません。 -
砕米(砕けたお米)を取り除く機械もあります。砕米が多いお米を炊飯すると「べちゃっ」とした感じになってしまい、おいしくなくなります。
着色米(色のついたお米)や砕米(砕けたお米)は、捨てません。味噌やおせんべいなどの原料になったり鶏などのえさになったりして100%再利用しています。 -
これは金属選別機です。
マグネット(磁石)は鉄だけを取り除きますが、金属選別機は、鉄以外の金属(アルミ・銅・ステンレスなど)をすべて、とっても小さなものまで除去します。 -
ここまでくる間に様々な選別機を通過して、異物を取り除いていますが、髪の毛やもみ殻、ほこりなど、お米より軽い異物は残っています。
そういった、取り除きにくい軽い異物を「風力選別機」で除去します。
STEP 06 お米を袋詰めします!
製品を出荷する部屋
選別を終えたお米を袋詰めしていきます。
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ここは「包装室」です。選別室を通り、製品になったお米を計量し袋詰めする部屋です。
計量して袋詰めする機械を「パッカー」といいます。「パッカー」は、製品になったお米の重量をはかることとお米を入れる袋を作ることを同時に行います。作った袋に計量したお米を入れ封をして商品の完成です。 -
袋詰めしたお米は皆さんのところに届けられますが、その前に、金属異物が入っていないかどうか最終チェックをします。
皆様の安全を考えて、厳重なチェックを行っております。 -
包装された商品は規則正しく並べてパレットに積みます。昔はこの作業も人手で行っていましたが、今は、すべて自動で機械が積んでいきます。
STEP 07 お米を検査します!
お米を検査する部屋
出荷前のお米を検査します。実際に炊いたごはんを食べ、問題ないと確認できたものだけを出荷しています。
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最後に品質検査室をご紹介いたします。
ここには、入荷玄米や精米・製品化されたお米のサンプルがすべて集まってきます。
白度検査・水分検査・味度検査など様々な検査を行った後、製品サンプルを炊飯し、試食検査をパスした後で、商品を出荷するという体制をとっています。
お米に含まれる水分量が15%を超えるとカビが発生しやすくなります。水分検査は非常に重要な検査です。 -
全国無洗米協会では濁度(お米を水に入れかき混ぜた時、どのくらい濁るのか?)について無洗米の規格を決めています。
肌糠がきちんと取り除かれているかどうか「濁度計」を使って確認します。 -
この機械は「味度メーター」という機械です。お米をご飯にした時の味を点数で測定することができます。
STEP 08 完成!
いかがでしたでしょうか?
このようにして金芽米や金芽ロウカット玄米はつくられ、
皆様の健康を支えているんです!