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長野県南箕輪村、上伊那農業協同組合、東洋ライス株式会社包括連携協定を締結~南箕輪村産100%の「金芽米 風の村米だより」による、農業振興・健康増進を推進~

長野県南箕輪村、上伊那農業協同組合、 東洋ライス株式 会社包括連携協定を締結

この度、長野県南箕輪村(村長:藤城栄文、以下「南箕輪村」)、上伊那農業協同組合(代表理事組合長:西村 篝、以下「JA上伊那」)、東洋ライス株式会社(代表取締役:雜賀慶二、以下「東洋ライス」)は、7月6日付で三者による包括連携協定を締結することとなりました。本協定により、地元南箕輪村産のコメ「風の村米だより」を東洋ライス独自の精米技術により、美味しさと栄養を両立した「金芽米(きんめまい)(※1)」に加工し、これを活用した農業振興、村民の健康増進、食育推進などに協同で取り組んでまいります。

今後の具体的な取り組みとして、11月1日より、マタニティ応援施策をスタートします。村内の妊婦約150名(年間)を対象に、①妊娠届を提出する際に「JA直売施設あじ~な」で受け取れる金芽米5kgの引換券を配布、②出産月まで毎月最大10kgの金芽米提供を実施します。また、②については、体調等のアンケートにご協力いただける方を対象とし、解析データを村民の健康増進に役立ててまいります。

南箕輪村では、農業振興と健康増進を目指し、JA上伊那および村内唯一の農事組合法人「まっくんファーム」と連携、減農薬、無化学肥料で栽培されるコシヒカリを「風の村米だより」としてブランド化し、県内外で展開してきました。令和元年からは、東洋ライスが加わり、金芽米への加工推進を通じた健康増進とブランド力向上を図っています。さらに、令和3年産からは、「まっくんファーム」で栽培される「風の村米だより」全ての土壌に「米の精(※2)」を使用することで、土壌を豊かにし、それによって生まれる高酵素のコメ栽培に取り組むなど、環境と人に優しい循環型農業を確立しています(年間収量約250トン)。

また、村民の健康増進施策として、村内全ての小中学校、保育園および療育施設の給食で提供されるごはんに金芽米を使用し、村内の小学校2校、中学校1校(どちらも令和2年11月~)、保育園など6園(本年4月~)の計2,174名の子どもたち(令和5年6月1日現在)が、給食を通じて金芽米を食べるようになりました(年間約20トン)。

今後は、3者を中心に取り組みの幅を更に拡大し、①村内全世代への金芽米提供の実現および健康増進等、②「風の村米だより」の原料供給および連携先の発掘、③②に伴う生産量増加および農業担い手の育成、④「米の精」活用による農畜産物のブランド化および持続可能な農業の確立等を目指してまいります。

【包括連携協定における連携事項】

(1)農業振興に関すること
(2)健康増進に関すること
(3)食育推進に関すること
(4)子育て・教育に関すること
(5)地域福祉向上に関すること
(6)情報発信に関すること
(7)その他上記事項に付随すること

※1
金芽米」は、東洋ライス独自の加工技術によって、ビタミンやミネラルなどの滋養源である玄米の栄養を残したまま、美味しく、消化性に優れたコメです。普通の精米方法ではヌカと一緒に取れてしまう、栄養と旨味成分が含まれる「亜糊粉層(あこふんそう)」を表面に残すことで、ほのかな甘みを感じられるのが特徴です。近年では、金芽米等の継続摂取による健康への効果を実証し、論文発表しています。
※2
米の精」は、金芽米(BG無洗米)加工時に産出される、とぎ汁成分をリサイクルした有機質資材です。環境にやさしいだけでなく、土壌を豊かにすることで美味で酵素活性にも優れるコメづくりに役立てられています。

【長野県南箕輪村の概要】

南箕輪村は、西に中央アルプス、東に南アルプスを望み、伊那谷の中で一番広い平地の中心に位置しており、経ヶ岳山麓を扇頂部とする広大な扇状地には、緑深い田園と畑作地帯が広がり、伊那谷有数の美しい風景を作り出しています。

村の面積は40.99㎢で、その約半分の21.0㎢は中央アルプスの山岳地帯に位置し、ほぼ半分が飛び地となっている全国でも珍しい立地となっています。

1875年2月18日に村は誕生し、一度も合併や分離をせず今日に至り、2025年に村政150周年を迎えます。

人口は2023年6月1日現在で16,012人。毎年人口が増加しており、高齢化率は2022年4月1日現在で23.7%と、長野県下の市町村で一番低い数値となっています。

豊かな自然環境と住みよい気候風土のもと、農・商・工・住宅地の調和がとれた発展を続け、教育面では、保育園から高等学校、短期大学校、国立大学まで揃う教育環境の恵まれた村となっています。

【上伊那農業協同組合の概要】

上伊那協同組合(JA上伊那)は、営農事業、経済事業、信用事業、共済事業を展開する総合農協で、1996年6月に5JAが合併してJA上伊那となりました。

長野県上伊那地域(8市町村)の肥沃な土地と豊かで良質な水系の水をいかした米作りのほか、野菜、果樹、花き、酪農などの農業が盛んです。

組合員数は30,660人 (正組合員 14,496人、准組合員16,164人)であり、明治時代の蚕糸組合から農業協同組合運動は盛んで、地域の人たちが結集し、話し合いを重ね、よりよい方法を模索してきました。

営農事業の主軸となる米の集荷量、集荷率は県下一、10a単収・品質1等米比率は全国トップクラスの実績となっています。

・耕地面積 125.87㎢
・資本金 213億7,180万円
・主な事業 営農事業(指導事業、販売事業、営農資材)、経済事業(農業機械、生活品、LPガス、燃料油)、信用事業、共済事業

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