東洋ライスの雜賀慶二が東京農業大学客員教授に就任
この度、東洋ライス株式会社 代表取締役雜賀慶二(さいかけいじ、82歳)が、平成28年6月1日付けで東京農業大学および東京農業大学短期大学部(いずれも東京都世田谷区桜丘一丁目1番1号)の客員教授に就任いたしました。
同大学では、コメに関する民間企業より、同大学の客員教授に就任するのは初めてとのことで、雜賀は今後、時間が許す範囲で客員教授としての活動を行う予定です。
同大学は、125年の歴史を有する日本で初めて設立された私立の農学校であり、現在、農学を専門に扱う日本で唯一の大学であります。
同大学は、学問のための学問を排した「実学主義」を教育理念としており、その思想は正に今の日本に最も求められているものであります。
今回の就任は、その「実学主義」をいっそう強力に推進するものでありますが、①雜賀が米の研究を50年以上に亘り第一線で行ってきたこと、②新たな精米技術を次々と開発し、近年では金芽米・金芽ロウカット玄米など米の新商品を次々と世に出していること、③それらの学術的研究や商品開発は、米の需要拡大に大きな貢献をしたこと、④今後も引き続き新たな研究成果の発表が期待できること、が同大学の客員教授としてふさわしいと評価され、同学から客員教授就任の打診があったものです。
雜賀は、昭和36年には「石抜撰穀機」を開発し、日本のご飯から石噛みを無くした「無石米」を世に初めて送り出したのを皮切りに、平成元年にはコメの味の正体を発見し、平成2年にその理論に基づき、米の味を計る「味度メーター」を発表、平成3年には、米のとぎ汁による環境汚染を無くした「無洗米」を開発。平成17年には、高栄養と良食味を両立した「金芽米」を開発。さらに、平成27年には、「白米のように簡単に炊けて、白米のようにおいしく食べることが出来る玄米『金芽ロウカット玄米』」を開発し、我が国の食生活の向上に貢献して参りました。また雜賀は、それらの研究成果を学会発表や著書を通じ、広く一般に公開して参りました。
一方、雜賀は昭和38年、私財を投じて財団法人雑賀技術研究所(現在は、一般財団法人雑賀技術研究所)を設立。以来50年以上にわたり、一貫して発明の奨励普及、創造性育成、発明家に対する援助と指導相談、科学技術振興団体への助成等の事業を推進し後進の育成等、公益活動にも尽力して参りました。
雜賀はこれまで、弊社の代表取締役社長と技術部長を兼務してきましたが、この度、更に東京農業大学の客員教授を兼務することになり、今後も一層研究に励み、社会にさらなる貢献を果たして参る所存とのことであります。