“小さな異物も逃さない”精密機器の開発部隊
現在、担当されている仕事の内容を教えてください。
主に「光学式選別機」の開発や試験を担当しています。この機械は、精米した米の中から製品として扱えない不良米や石粒、ガラス片といった、とても小さな異物を機械的に取り除くことができるものです。安心安全でありながら、選別する必要のない良品米を取り除く確率を減らすことで歩留まり向上を図るなど、日々研究しています。
お米を食べていただく消費者の安心安全はもちろんのこと、その米を提供する立場である全国の米穀企業の利益の両方を守れることを目標として仕事に取り組んでいます。
仕事のやりがい、面白さを教えてください。
日々、新しい発見の連続
弊社の技術開発課は非常に多種多様な仕事に関わることのできる環境であると思います。 学生時代は溶接などの機械製造に関することを学んでいたことから、就職後もそれらのスキルを一途に磨いていこうと思っていました。しかし就職してみると、最初の配属先がまったく予想していなかった技術開発課であることがわかり、正直とても驚きました。(笑)
当時は、思い描いていた理想と現実の差に不安を感じましたが、今では様々な経験を得ることのできるこの職場で新しい発見を重ねられることが非常に楽しく、充実しています。 メイン担当は冒頭の「光学式選別機」の開発ですが、最近では米粉製造の関連機器開発など、日々、さまざまな機器の開発や特許に関する業務にも触れていることから、自らの知見が広がっていくことを実感できる点がこの仕事のやりがいであると感じます。
仕事にあたる上で、大切にしていることを教えてください。
ときには「常識を疑う」視座を意識
弊社は、精米機器メーカーのなかでも「技術・機械の東洋ライス」として長年にわたって活動してきたことからも、日々、新しい技術・機械を生み出し、生かしていくことが最大の目標であると考えています。
それを成すためには過去に蓄積してきた経験を糧にしつつもそれにとらわれすぎない発想力、先入観の排除のほか、実際に精米工場内で機器に触れるユーザーからの声を機器開発に柔軟に生かすことが肝要です。
だからこそ経験を得るきっかけの「なぜ」と理由を考えること、気づかない内に視野が狭まっていることを想定して定期的に現在の発想を「疑う」ことを大切にしています。
これからの目標を教えてください。
昨日の自分を超えていく
「技術・機械の東洋ライス」の名に恥じることのない人材になることが目標です。 そのために機械に対してより貪欲に知識の向上に努めること、そこからさらにステップアップして、自身が機器設計をする立場になったことを具体的にイメージするなど、より深く考えることを増やすことで発想力を鍛えていきたいと思います。