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キャンプで玄米!?
金芽ロウカット玄米をアウトドアで炊いてみよう!

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前回は「夏のキャンプ!親子で学ぼうSDGs」について語ってくれた登山ガイドのヤッホー!!さん。(その時の記事はこちら)今回は、金芽ロウカット玄米を使った炊き込みごはんのレシピを紹介してくれます。

近年、健康への関心の高まりから玄米が注目されています。街に出れば玄米を提供する定食屋さんやレストランも増えてきて、若い世代を中心に玄米に対するイメージは変ってきています。しかし、「おいしく炊けない」「時間や手間がかかる」といった理由から、ご家庭で玄米を炊くのはまだまだ敬遠されがちです。

アウトドア料理の世界でも同じこと。自然を楽しんでいる人たちの中には、ヘルシー志向の食事を好む人も多くみられますが、やはり、登山やキャンプで玄米を使っている人はほとんどいません。一方で、食べやすく、栄養豊富で、時間や手間がかからない「金芽ロウカット玄米」であれば、 家でもアウトドアでも気軽に使うことができます。

そこで今回は、「金芽ロウカット玄米」の香ばしさとパラパラした食感を生かした「海苔と鮭の炊き込みごはん」をご紹介したいと思います。

玄米って、本当においしく炊けないの?

いいえ、そんなことはありません。たしかにいつもの白米で炊飯するのは、慣れればそんなに難しくありません。でも、金芽ロウカット玄米であれば、キャンプでも手軽に玄米が炊けちゃいます。これで、いつものキャンプ飯にごはんのバリエーションが広がります。

例えばキャンプの定番料理カレーライス。トロっとしたカレールウはふっくらしたごはんと一緒に食べたいかもしれませんが、さらさらしたインドカレーであればパラパラしたインディカ米もいいですよね。

スペイン料理のパエリアであれば少し芯が残ったアルデンテで食べたくなりますし、鍋底についたおこげも最高です。

私自身は、子供の頃に母が作ってくれた、昔ながらの「しっとりチャーハン」のほうも負けていないと思うのですが(笑)、世間一般では、やはり本格中華の「パラパラチャーハン」を好む人のほうが、断然多いですよね。

結局、どちらのほうがおいしいというのではなく、ごはんのバリエーションとして、色々と楽しんだほうが充実した食事になるのではないかと私は考えます。

我が家では「金芽米」と「金芽ロウカット玄米」を常備していて、その日の気分で、ふっくら艶々な白飯と、香ばしくパラパラとした食感の玄米、ふたつのお米を使い分けて食事を楽しんでいます。もちろん、登山やキャンプのときでも、メニューによって、使うお米を変えていますが、とくに登山では「金芽ロウカット玄米」を選ぶことのほうが多いです。

金芽米(上)、金芽ロウカット玄米(下)

山ごはんでは、安定したエネルギー供給が望まれますが、甘いものなどでエネルギーを補給しようとすると急激に血糖値が変動(血糖値スパイク)することによって、食事前よりもバテやすくなってしまう人もいます。

そのため、急激に血糖値を上げない玄米を推奨したいところなのですが、一般的な玄米は、消化しづらいため、登山のお客さんたちから「行動中に胃がもたれる」という意見を聞きくことが多くありました。

そこで私は「金芽ロウカット玄米」を使うようにしたところ、私自身、登山中に胃がもたれる感覚を感じることはありませんし、登山のお客さんたちにも、とても好評いただいています。

玄米を炊くのは手間と時間がかかる?

おいしいごはんを炊くためには水分のコントロールが一番重要なのですが、一般的な玄米の場合、あまり水分を吸収しないため、一晩くらい浸水させなければいけません。また、加熱や蒸らしのときに、水分を均等に吸収させることが難しく、自分で炊くには多少のコツが必要となります。

このため、限られた時間、調理器具で炊かなければいけないアウトドア料理で玄米を使うのは、ちょっと敷居が高く感じられるかもしれません。

そこで、おすすめしたいのが「金芽ロウカット玄米」です。玄米の表面を覆っている防水性の高い「ロウ層」を均等に取り除いてあるので水分を吸収しやすく、精白米と同じように炊くことができます。

また、ロウ層を取り除くことで、クセが少なく食べやすくなっていますが、玄米の香りや食感をきちんと感じることができます。さらに、通常の玄米と同等に栄養価が高いというのは本当にうれしいですよね。

金芽ロウカット玄米1合と水220mlを入れ、お米がおいしい水をしっかり吸って膨らむまで約1時間浸水させます。

金芽ロウカット玄米で作る海苔と鮭の炊き込みごはん

  • 金芽ロウカット玄米・・・1合
  • 水・・・220ml
  • 塩鮭・・・1切
  • 焼き海苔(全型)・・・1枚
  • かつお節(2.5gパック)・・・1袋
  • しょう油・・・大さじ1杯
  • 酒・・・大さじ1杯

つくり方

  1. 金芽ロウカット玄米を約1時間浸水させる
  2. コッヘルに1.を入れ、しょう油、酒、かつお節をいれて軽く混ぜ、フタを開けたまま、強めの中火にかける
  3. 沸騰するまで、ときどき底からやさしくかき混ぜる(玄米をしっかり対流させることで、ムラなく熱が入り、均等に水分を吸収させます)
  4. 沸騰したら弱火にし、細かくちぎった焼き海苔と鮭をのせる
  5. フタをして、弱火のまま10~12分加熱する
  6. 最後に中火で30秒程度加熱し、パチパチという小さい音が聞こえたら火からおろす(最後になべ底の水分を飛ばすことで、蒸らしの間に玄米がベチャつくことを防ぎます)
  7. 手拭いにくるみ、保温バックなどに入れ、なるべく熱い状態をキープさせたまま10分蒸らす
  8. 蒸らしが終わったら、すぐに底からやさしくかき混ぜ、水分のムラをなくす
  9. できあがり
フッ素加工された山用の軽量フライパン使用

山では軽量化された鍋(コッヘル)を使うのが一般的ですが、私の場合はフッ素加工された山用の軽量フライパン(フタがしっかり閉まるもの)を使っています。こびりつきにくいので、おこげも作りやすく、後片付けも楽になります。

そして・・・〆はお茶を入れて「お茶漬け」にするのがおススメ!

パラパラに炊き上げた金芽ロウカット玄米なら、温かいままお茶をかけてもベチャつかないので、最後までサラサラした食感のお茶漬けが楽しめますよ~♪

パラパラに炊き上げた金芽ロウカット玄米に温かいお茶をかけて♪

これまでずっと、ヘルシーな玄米に興味があっても、なかなか手を出しづらかったという人も多いのではないかと思います。

でも、食べやすく、栄養豊富で、時間や手間がかからない「金芽ロウカット玄米」であれば、家でもアウトドアでも気軽に使うことができます。

その日の気分や料理に合わせて「金芽米」と「金芽ロウカット玄米」を使い分けながら、おいしいライススタイルを楽しんでみてはいかがでしょうか?

いきいき登山ガイド・ヤッホー!!さん。登山ガイド/管理栄養士/健康運動指導士

登山経験を生かした「防災食」や「転倒予防体操」などの講習会を各地で開催。妻でアウトドア料理研究家のshihoと共に、山ごはん・キャンプ料理を発信している。著書「山登りABC もっと登れる食料計画」「ヤマケイ登山学校 登山ボディ」(ともに山と渓谷社)など

美味しそうなレシピ満載♪ ヤッホー!!さんのインスタグラム

https://www.instagram.com/ikiikitozan/