地産地消 × 金芽米未来を育む、つくばみらい市の米づくり【前半】
~「おいしい」の先にあるもの ~

更新日:2025年04月02日
茨城県つくばみらい市は、市全域の約40%を占める肥沃な水田と、関東三大堰の一つ「福岡堰」から流れる小貝川の豊かな水源に恵まれています。この地は、古くから「谷原三万石」と称され、稲作の盛んな地域として知られてきました。
令和3年度には、「みらい型農業」事業の一環として、地元生産者を対象とした「つくばみらい市米コンテスト」をスタート。地域農業の活性化と品質向上を目指す取り組みを進めています。
さらに、令和6年3月には、東洋ライスとの包括連携協定を締結しました。この協定により、つくばみらい市産コシヒカリを原料とする「金芽米」を学校給食や妊婦向けの贈呈品として活用。市民の健康促進や、地域農業の持続可能な発展を推進しています。
今回は、つくばみらい市 市民経済部 産業経済課 佐藤様、陽光台小学校 副校長 木澤様と児童のみなさま、学校給食センター 管理栄養士 主査 水野様にお話を伺いました。
~目次~
- 【前半】
つくばみらい市の「みらい型農業」~おいしいお米づくりと地産地消の推進~ - 【後半】
陽光台小学校の給食時間を訪ねて ~子どもたちに聞く、お米と給食の魅力~ - 子どもたちに「食」の大切さを伝える ~栄養士のみなさまの取り組み~
つくばみらい市の「みらい型農業」
~おいしいお米づくりと地産地消の推進~
つくばみらい市の「お米づくり」について、つくばみらい市 市民経済部 産業経済課 佐藤様にお話を伺いました。
つくばみらい市では「お米づくり」に注力されているそうですが、具体的な活動内容について教えてください。
「みらい型農業」事業の一環として、令和3年度からお米のコンテストを実施しています。価格に関わる穀物検査の等級や見た目ではなく、「おいしさ」に重点を置いた審査を行っています。農家のみなさまは、肥料や水の管理に細心の注意を払い、おいしいお米を作るために努力されています。その成果を表彰することで、生産者の意欲向上に繋がり、大変喜ばれています。
また、市内の約4割が田んぼであるにも関わらず、県内外のつくばみらい市産以外のお米を食べている方が多い現状があります。そこで、地元のお米の魅力を伝え、地産地消を推進するために、市内イベントでのPR活動や、つくばみらい市産のお米を使用している飲食店へののぼり設置、パックごはんの販売などを行っています。「茨城のお米」ではなく、「つくばみらい市のお米」として認識してもらうことを目指しています。
さらに、お米の新たな価値を創出するため、金芽米の加工にも取り組んでいます。これは品種の違いではなく精米方法の工夫により、おいしさや栄養価を残したお米です。消費者にとっての選択肢を広げることで、より多くの方に市のお米を知っていただく機会が増えています。

地産地消の推進において、どのような効果を期待していますか。
地産地消が進むことで、例えば学校給食で「自分たちが育てたお米を孫が食べる」といったケースも出て来て、そこに喜びが生まれます。子どもたちも「うちのおじいちゃんが作ったお米が給食に使われている」と誇りを持つことで、消費拡大にもつながります。生産者と消費者の双方にメリットのある取り組みとして、今後も力を入れていきたいです。
佐藤様ご自身も農業をされているとのことですが、生産者目線での想いをお聞かせください。
生産者である祖父母や両親が楽しそうに農業をしていれば、次世代へとつながります。逆に、苦しそうな姿を見せてしまうと、子どもたちは農業を敬遠してしまいます。我々行政の取り組みを通じて、農家のみなさまの笑顔を増やし、次の世代へとつながる仕組みを作ることが重要だと考えています。
市民からの反応はいかがですか。
お米コンテストを始めてからは、「つくばみらい市のお米はどこで買えるの」という問い合わせが増えました。我々の取り組みが、市民のお米に対する関心や消費拡大につながっていると感じています。
また、直接販売を希望する農家さんをリストアップし、市のホームページで情報提供を行うなど、市民がより購入しやすい環境づくりを進めています。

つくばみらい市産のお米を金芽米に加工することになった経緯や、導入に際しての課題について教えてください。
市内で国際大会の開催が決まったことをきっかけに、東洋ライス様との交流が生まれ、金芽米の魅力を知りました。金芽米は玄米の栄養価を残しながらおいしく精米できるため、市民の健康増進に貢献できると考え、導入を決定しました。
学校給食では、炊飯時のオペレーション変更などの必要はありましたが、産業経済課・教育委員会・給食センターが連携し、スムーズに導入が進みました。
「みらい型農業」事業や金芽米の活用について、今後の展開を教えてください。
現在、金芽米は学校給食や妊婦向けの贈呈品として活用していますが、今後は高齢者向けの取り組みも視野に入れています。また、他の自治体でも参考にしていただけるよう、米の消費改善に向けた広域的な取り組みを進めていきたいです。
「みらい型農業」では、農家のみなさまを支援し、子どもたちが「農業をやりたい」と思える環境を整えていきたいと考えています。農業が魅力ある職業として認識され、収入の向上にもつながれば、次の世代に受け継がれていくでしょう。


長期的な視点での農業振興を見据えているのですね。
はい。すぐに結果が出るものではありませんが、地道に取り組みを続けることが大切です。つくばみらい市は大規模農業に適した環境ですが、その中で有機農業や付加価値をつけた米作りなど、新たな取り組みを模索しています。
また、SDGsや健康増進の観点からも、地元のお米の消費拡大に向けて、東洋ライス様と連携しながら市民のみなさんへ還元できる取り組みを進めていきます。
お米の消費促進と農家支援の両方を見据えた取り組みなのですね。将来的な担い手不足が懸念されていますが、どのように考えていますか。
人口減少や高齢化により、農業の担い手不足は避けられません。しかし、農業に魅力があれば、兼業でも続ける人が増える可能性があります。かつては「米作りは儲かる」時代がありましたが、今は収益面での課題もあります。農業が続けられる環境を整えることで、最終的には消費拡大や需要増加につながり、農家のみなさまが笑顔でいられる未来を目指したいと考えています。
市のお米コンテストや金芽米の取り組みが、将来的な農業の持続可能性にもつながるのですね。
はい。受賞農家のみなさまは、さらに高いレベルを目指し、よりおいしいお米作りに取り組んでいます。私たちがPRを強化し、「つくばみらい市のおいしいお米」として認知が広がることで、市内外の消費拡大につなげていきたいと思います。

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