JAいるま野×坂戸市×東洋ライス
活動日誌
2024年7月29日

稲の穂が出ました!

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こんにちは。
今回は田植えイベントにも参加させていただいた東洋ライス 新入社員Kが直近の圃場をご紹介させていただきます。

7/29(月)に出穂(しゅっすい)が確認されました。
前回の活動日誌でも取り上げましたが、出穂とは、私たちが食べているお米の前段階となる「穂」がでることです。

▲前回は葉に隠れて見えていなかった穂が、伸び伸びとした様子で顔を出しています。


▲近づいてみると、穂から出ているお米のような小さな粒が見えますでしょうか。
この小さな粒こそが稲のお花です!
小さなお花たちが立派な「もみ」へと成長した姿を見るのが今から待ち遠しいです。


稲刈り時期について

稲全体のおおよそ半分から穂が顔を出す「出穂期」を経て、いよいよ稲刈りが行われます。
美味しいお米を皆さまに届けるには、刈り取りのタイミングも重要になります。
そこでポイントとなるのが「温度」です。
出穂期後の1日の平均気温を足し算していき、品種にもよりますが合計が1000℃程に達すると刈り取り適期と言われています。この合計の基準の温度を「積算温度」といいます。

例えば、8月の1日の平均気温が毎日変わらず25℃の場合
25℃(8月1日)+25℃(8月2日)+25℃(8月3日)…
と足し算していくと40日後の9月9日に1000℃へ達し、刈り取りとなります。

また、1日の平均気温が高ければ早く刈り取れると思ってしまいますが、平均気温が27℃以上の日が続いたり、特に夜温が下がらないと、お米も私たち人間と同じように夏バテしてしまい、胚乳部分に澱粉が蓄積されず、白濁したお米が多くなったりします。これを「高温障害」といいます。
今年のお米が高温障害を受けないことを願うばかりです。


▲昨年の稲刈りの様子

昨年は台風の接近により、稲刈りイベントがやむを得ず中止になりましたが今年は開催できると良いですね。


カメムシについて

今年は気候変動により、各地でカメムシが大量発生したことをテレビなどで目にした方も多いのではないでしょうか。
近年、稲たちにとって大敵となる「イネカメムシ」も増加傾向にあります。特に、イネカメムシの被害は出穂直後に発生しやすいといわれており、お米の品質低下に繋がります。

地球温暖化の影響は今年も稲たちにも出ているようですね。
厳しい環境ではありますが、この田圃で育っている埼玉県の育成品種「彩のきずな」は暑さと害虫への抵抗性が高い特徴があります。
稲たちが本領を発揮し、来月の稲刈りイベントには立派に育った稲穂を付けた姿で、皆さまにお会いできることを楽しみにしています!


米の精
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巡る米作りプロジェクト

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