JAいるま野×坂戸市×東洋ライス
活動日誌
2024年8月26日

刈り取り直前の様子

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こんにちは。
今回は田植えイベントにも参加させていただいた東洋ライス 新入社員Kが稲刈り直前の圃場をご紹介いたします。


出穂が確認された7/29(月)から28日が経ち、サイタマ圃場では色鮮やかな稲たちが広がっています。
地域によっては既に稲刈りが始まっているところもあるようです。


皆さまお気づきでしょうか。
実はこのサイタマ圃場でもすでに刈り取りが行われたエリアがあります。
先程の画像の奥に見える部分がすでに刈り取られた部分です。


そして、全体的に緑色が広がっている部分が、今回の「巡る米作りプロジェクト」で使用したエリアです。
その隣の黄金色の稲が広がるエリアは、田植えを行った時期が異なるため、既に稲刈りを行える状態になっています。


それぞれ近づいて見てみると…
全体的に緑色が広がっている稲たちは、まだ緑色の籾が目立っているようです。
一方で、黄金色になっている稲の葉は黄色みがかっており、籾もしっかりと黄色くなっています。
お隣の稲たちは一足早く、立派な籾へと成長したようですね!(僕たちもすぐに追いつきます!)


前回の日誌では、刈り取り時期の目安となる「出穂後の日数」と「積算温度」について紹介させていただきましたが、黄色い籾の占める割合も目安の一つとなるそうです。
籾全体が85%~90%程度が黄色い籾になった状態が刈り取りのベストタイミングと言われています。

▲(左側):緑色の籾が半分ほど残っています。
▲(右側):緑色の籾が左の画像に比べて少なくなっています。

刈り取りのベストなタイミングは「刈り取り適期」といわれ、この「刈り取り適期」を見定めることは、稲刈りを行う上では、収穫されるお米の品質を大きく左右する大事なポイントだそうです。
早すぎると籾へでんぷんが十分に蓄えられず、生育未熟なお米ができてしまい、反対に遅すぎると籾が乾燥してお米の内部に亀裂が入り、炊飯した時にお米粒が割れてしまい食味が良くないご飯になってしまいます。


ところで、皆さまは緑色のお米を見たことがありますか。
よく、東洋ライスが販売している「ロウカット玄米」をご購入いただいたお客様から、「商品に緑のお米が混ざっていますが食べられますか?」といったお問い合わせをいただきます。
実は、この緑のお米は美味しく安心して食べられるお米です!
緑のお米の正体は、お米の外側の果皮という部分に葉緑素が残ったお米です。
お米を収穫する際は緑色の米が適度に残る時期に刈り取るほうが食味も良いと言われています。また、透明度が高くよく成熟している緑のお米は「活青米(いきあおまい)」とよばれ、このお米が入っているのは一番美味しい時期に刈り取りが行われた証拠でもあります。
ロウカット玄米を計量する際にはぜひ緑色のお米たちを見つけてみてください!(炊飯すると、他の玄米と同じような色のごはんになります)

▲(左側):ロウカット玄米炊飯前
▲(右側):ロウカット玄米炊飯後
「金芽米オンラインショップ」WEBサイト参照 ※外部サイトに移動します


稲刈りを行う5~10日前になると、「落水(らくすい)」という作業を行います。
今は水が張った状態ですが、田んぼの水を抜くことで稲刈りしやすい足場を作るそうです。
田植えの際には地面がぬかるんだ状態での作業のため、転んでしまわないかヒヤヒヤしましたが、稲刈りの際にはその心配はなさそうですね!


これまで見守ってきた稲たちがお米へと旅立っていくカウントダウンが始まりました。
近頃では台風の影響も気になるところですが、今のところは順調に稲刈りの準備が進められています。
稲刈りを無事に終えるまで気が抜けませんが、最後まで稲たちの成長を見届けたいと思います!
皆さまも台風には十分お気を付けください!

米の精
米の精について詳しくはこちら

巡る米作りプロジェクト

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